My feeling(文学、音楽、思想)

アクセスカウンタ

zoom RSS 山下剛著「もう一人のメンデルスゾーン」(お姉さんの物語です)

<<   作成日時 : 2011/04/11 00:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

ある晩、友人と飲んでいてこんな話しを聞いた。「あのメンデルスゾーンの作品は、実はお姉さんの作品も含まれているんだってよ。」えっ、本当?と思いすぐにでも調べようと思っていました。幸いジュンク堂書店にこの本が置いてあり早速読みました。読んでみて、ちょっと友人が大げさに言っていたようでしたが、要はフェリックス・メンデルスゾーンより姉の方が音楽的才能があり、特に歌曲の分野で才能を発揮した。そして姉の作曲した歌曲のいくつかはフェリックスの作品の中に挿入されていたということだそうです。小生はひょっとして交響曲などの大曲がお姉さんの手によるものだったらどうしようと思っていたので、少し拍子抜けした感もありました。

でも、この本からユダヤ人の堅実な家庭生活と勉強との両立、18世紀以降から産業革命までブルジョワジーが急激に勢力を増していくことにより、家庭での男女の役割分担が固定化して、才能ある女性がその力を発揮できなかった側面などが詳しく描かれておりました。さらに同時代の詩人、文学者、作曲家達との交流や、今に残る戯曲や音楽作品に姉の姿が描かれていたりなど、これから関連する作品に出あうのが楽しみになりました。いわゆる作品にまつわるエピソード的なものですね。

それにしてもユダヤ家庭の教育は物凄い。朝五時から著名な家庭教師が自宅に次から次にやってきて、子供たちに最高の個人教授を行のだという。勿論音楽、絵画もである。姉は13歳のときには父の誕生日のために、バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻を全て暗譜で弾き、父を喜ばせたという。驚愕である。確かに幼少の頃の一時期に集中して効率的な個人授業を受けたなら、バランスのとれた教養人、また優秀な人材を多く世に送り出すことができるでしょうね。

そういえば東大合格者の両親は、高収入の場合が多いという統計があるらしい。勉強の量と深さは財力に比例していくのだろうか。勿論、例外もあると思いますが、ユダヤ家庭の徹底した勉学環境づくりには脱帽せずにはいられない。圧倒されました。演奏家の一人として音楽作品を演奏する場合、作曲家の内包している知性、教養に少しでも近づいて演奏したいものです。出来る範囲でね。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
山下剛著「もう一人のメンデルスゾーン」(お姉さんの物語です) My feeling(文学、音楽、思想)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる