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zoom RSS 井沢元彦著「逆説の日本史」16(水戸黄門と朱子学の謎)

<<   作成日時 : 2011/03/31 13:03   >>

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久しぶりに井沢さんの「逆説の日本史」を読みました。このシリーズでは繰り返し、今までの日本史が見落としていた事柄や考え方に触れ、具体的に記述されているので楽しく読むことができます。そして歴史を学ぶことの大切さをひしひしと感じるとともに、今現在の被災した日本を思うとき、歴史からすぐにでも活かせることがあるのを強く感じています。当時の人々が良かれと思ってやったことが、遠くから俯瞰してみるともっと良い決断があったかもしれない。しかしながら現代から過去を見てそれが誤ったいると言ったところで、当時の人々の最善の策が今に残された歴史であったりする。ただ、そこには日本人の考え方や、思想が物事を判断するうえで大きく影響しているし、また時の権力者はある思想を用いて国の安定を考え、あるいは統治しやすいように利用したりしていた。

国を安定させるとはどういうことなのだろうか?この巻を読んでいろいろと考えさせられました。決して争いが起きないよう徳川家はさまざまな方法で仕掛けを施し、思想的には朱子学を導入して国家統一を果たす。天皇の扱いもまた最重要課題であった。しかし、そこには多くの弊害も生まれたし、もちろん成果もあったので否定はできませんが、いかにしてバランス良く、一方に過ぎずに、最大幸福を生み出すか、さらには長期的に見て停滞せず、新たな事柄を柔軟に吸収できるかが大事だったのではないかと思います。こんなことを素人の小生が書き連ねても単なる感想文にしかすぎませんが、でも、今現在起こっているニュースを見ると、これから先どんな考えを持って進むべきなのか、また考え方を変えなければいけないのか、固定観念にとらわれてはいまいか、などと沈思しっぱなしである。

日本の歴史をみると、強いリーダシップを求めるよりも「和」に代表されるように皆で、全会一致で物事に対処する歴史であったと思う。また、ある時代に強力なカリスマが現れると、逆に皆に陥れられる。それがいいか悪いかではなくこれが日本人の持つメンタリティーであった。だが、次の17巻で書かれていることに少し飛びますが、幕末から明治維新にかけて日本は江戸時代まで育んできた思想の対極をゆく判断を迫られることになる。どんどん時の流れは速くなり、思いもよらなかった出来事が起こり、ただ単に現行の思想や前例だけでは対処しきれないことが起こってきた。このようなときどうすべきだったのだろうか。そして、幕末まで行かなくとも、江戸時代のその時々で、もっとフレキシブルに対処できななら、より大きな転換期が来ても免疫と自信を持って大胆に対処できたのにと思ってしまいます。

「朱子学」に関する記述は次の巻でも続きますが、このようなアプローチを高校の授業でしてもらえたらもっと勉強したのにと思うばかりです。

最後に井沢さんが結論づけた「改革を成功させるコツはただ一つ」の答えが、簡単でありながらそれを実現するには難しいのを強く感じております。 




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