シェークスピア「オセロ」 塩野さんのコメント
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作成日時 : 2005/11/24 23:55
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これは、ヴェネツィア統治の第二期のキプロスを舞台にしている。1508年、クレタ島総督のクリストフォ・モーロが、キプロスからの帰途の船上で、妻を死なせたという記録が、サヌードの「日誌」にある。オセロは黒人だったが、モーロという名は、黒人とか色の黒いとかいう意味もあるのだ。海に生きるヴェネツィアは、海軍だけは自国の貴族で固めていた。提督の職務は、非常な権限と共に名誉あるもので、彼らは退官後に共和国の元首になった例が多い。これは植民地の総督も同じことである。他国人やまして黒人がなれるはずは無いのだ。
シェークスピアが、モーロという言葉を黒人と思い込んだのか、それとも知っていてわざと、ヴェネツィアという異国趣味をより強くする為に黒人にしたのか、それは知らない。 以上、塩野氏から引用。
肝心の部分があいまいなのであとは調べるしかないが、シェークスピアの場合、戯曲のほとんどがヨーロッパの歴史から借用して作品化している。例えば「ヴェニスの商人」、これも当時の商人の常識を知っていないと誤った見方になる。答えは企業秘密。そしてこの戯曲も黒人という大前提があるかないかでは、結末まで影響してしまう。
そう、演出家が先日の稽古で言っていた。「第一幕、幕開きでの各役の立場の表現が違ってしまうと、その後、ドラマが展開していく中で、修正するのが難しくなる。
名作といえども、疑ってかかることの大切さを学びました。
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